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2026.02.06
スグロで使用する代表的な材質のメリット・デメリット 7選

スグロ鉄工(以下、スグロ)では沢山の材質を日々加工しています。
材質にはそれぞれ特徴があり、使用用途やコストによって使い分けられています。
この記事ではスグロで多く扱われている代表的な材質を7つ紹介します。
【目次】
DAC
DACとは、一般的にSKD61と呼ばれる材質で、DACは株式会社プロテリアルの鋼材です。
DACは熱間ダイカスト金型の多くの部品で使用されている合金工具鋼です。
コアピンを製造をしている本社工場では一番多く使用する材質となります。
メリット
・熱間強度と靭性のバランスが優れていて熱疲労や熱亀裂に強い
・性能とコストバランスに優れている
デメリット
・耐摩耗性に優れるが故に加工が難しい
・他の工具鋼に比べてコストが高い
使用される代表例
鋳抜きピン、分流子、湯口ブッシュ、入子
DAC-MAGIC
DAC-MAGICとはDACをベースに改良された株式会社プロテリアルの商品で、耐久性と、靭性に優れ、ダイカストなどの過酷な状況下においても長寿命化が期待できます。
メリット
・熱疲労に強く、金型寿命が長い
・靭性が高く、欠けや割れが発生しにくい
デメリット
・材料コストが高い
・熱処理後の加工が難しい
使用される代表例
鋳抜きピン、入子
YXR33
YXR33は、耐熱衝撃性に優れたマトリックスハイス系の鋼種で株式会社プロテリアルの鋼材です。
強度が高く、温・熱間精密鋳造型やイヌキピンなどで多く使用されます。
メリット
・HRC56~60程度の高硬度となり、耐熱衝撃性に優れる
・強度が高く、割れや欠けが発生しにくい
デメリット
・被削性が悪く、工具摩耗が早い
・材料コストが高い
使用される代表例
鋳抜きピン
SLD
SLDとは、冷間金型などに使用されるSKD11相当の株式会社プロテリアルの鋼材です。
メリット
・熱処理により、HRC60以上の高硬度が可能
・耐摩耗性に優れる
デメリット
・熱処理後の加工が難しい
・一般的な冷間工具鋼より材料コストが高い
使用される代表例
鋳抜きピン、エジェクターピン
SUS304
SUS304は、オーステナイト系ステンレス鋼と呼ばれ、ステンレス鋼の中で最も代表的な材質です。強度や耐久性が高いことが特徴です。
メリット
・クロムとニッケルの組み合わせにより、耐食性が高く、酸化や腐食に強い
・耐熱性が高く、1,000℃以上の温度でも安定した性能を保てる
デメリット
・切削性が悪いため、加工が難しい
・塩分に弱く、塩素イオンによって被膜が破壊されることがある
使用される代表例
冷却金具
SUS303
SUS303は、オーステナイト系ステンレス鋼と呼ばれ、SUS304に硫黄を含むことにより
加工がしやすくなっている材料です。
スグロの冷却ジャンクションやSUSブッシュは全てSUS303で製作されています。
メリット
・加工がしやすい
・加工がしやすいことにより、工具摩耗が少なく加工コストの削減に繋がる
デメリット
・耐食性がSUS304に比べ劣る
・溶接性が悪い
使用される代表例
冷却ジャンクション(冷却金具)、SUSブッシュ
銅
銅は、様々な分野で使用されており、工業用途から日用品まで欠かせない材料のひとつです。
メリット
・熱伝導性が非常に高い
・抗菌性がある
デメリット
・強度や硬度が低め
・空気や湿気で表面が酸化し腐食しやすい
使用される代表例
銅ブッシュ、電極
最後に
スグロでは年間50種類以上の材質を加工しています。
その材質、硬度にあった工具や切削条件を日々追及し続け、HRC60の硬度が入った材質も加工することができます。
「こんな時にはどの材質が向いているの?」、「材料コストを下げたい」そんな時にはお気軽にスグロにお問い合わせください。
お客様の希望にお応えできるよう誠心誠意ご対応致します。