SGピンとは、鋳抜きピンの冷却穴に、極薄のSUSパイプ(インブッシュパイプ)を挿入・密着させたスグロ鉄工オリジナル冷却ピンのことをいいます。
通常冷却ピンとSGピンの違い
通常冷却ピンの使用後カットサンプル
通常の冷却穴は、言ってみれば丸裸も同然で、サビや腐食クラックに対し全く無防備な状態です。
SGピンの使用後カットサンプル
SGピンの冷却穴はSUSパイプに守られているため、サビや腐食クラックに対し強い抵抗力を持ちます。
3つのポイント
SGピンに使用されるインブッシュパイプは、ステンレス製(SUS304)でサビに強い。
SGピンに使用されるインブッシュパイプは、冷却効果を極力落とさぬよう極薄品(t=0.1 ~ 0.25mm)を使用しています。
サビや腐食クラックが抑制されることにより、通水量の安定し、品質の安定が期待できます。
※SGピン製作は新規ピンの場合に限ります。(焼入れ済みの在庫ピン等をSGピン化することはできません) ※SGピンは基本的に1段穴の場合に限ります。(段付き穴の場合は別途ご相談下さい)
SGピン解説
“SGピン”完成後の冷却穴径
冷却穴とインブッシュパイプの密着について
スグロ鉄工の高度な穴あけ技術と、長年の研究によりたどり着いた絶妙なクリアランスにより、熱処理時にインブッシュパイプを冷却穴に密着させます。(特許出願中) ※一度冷却穴に密着したインブッシュパイプを取り外すことはできません。(入れ替え等はできません)
“SGピン”の冷却効率
全く同じ仕様の通常冷却ピンとSGピンを比較した場合、SGピンの方が冷却効率は劣ります。 理由としては、インブッシュパイプという介在物の存在と、極薄とはいえわずかではありますが、パイプの肉厚分、冷却穴の内径が小さくなり冷却水の流量が制限されるからです。 しかし、冷却穴の仕様を見直すことで、上の画像のように、ほぼ同等もしくはそれ以上の冷却効果を出すことが可能になった例は数多くあります。
“SGピン”の狙い